せっかくの注文住宅でも、収納計画に問題があると、部屋が片付かずストレスを感じる原因になります。収納を多くするだけではなく「使いやすさ」まで考えた設計が大切です。そこで本記事では、収納が多い家を実現するための基本的な考え方から、人気の収納スペース、失敗しないためのポイントまでご紹介します。
暮らしに合った収納計画のつくり方
注文住宅では、間取りと同じくらい収納の計画が重要です。ただ収納を増やすのではなく、どう使うかを考えることで、暮らしやすさが大きく変わります。まずは、以下の視点から収納を考えていきましょう。
持ち物の量を見える化する
収納計画で最初にやるべきことは、今の持ち物を正しく把握することです。普段何気なく使っている物の量を、きちんと把握できていない方も多いのではないでしょうか。まずは家の中にある物を一度書き出し「毎日使う物」「ときどき使う物」「ほとんど使わない物」に分けてみましょう。
そうすることで、どの場所にどんな収納が必要なのかが自然と見えてきます。たとえば、毎日使う上着やバッグは玄関近くが便利ですし、年に数回しか使わない物は小屋裏や押し入れで十分かもしれません。量を把握することは、無駄な収納を作らないための大切な作業です。
家事動線を意識して収納場所を決める
収納は多ければよいというものではありません。使う場面を想像しながら配置を決めることが大切です。たとえばキッチンなら、調理器具や食品は手の届く位置にあるほうが作業がスムーズになります。
洗濯物をしまうクローゼットが遠いと、毎日の家事が面倒に感じてしまうでしょう。「使う場所の近くに収納する」を意識することで、片付けがポイントになり、家の中が自然と整いやすくなります。暮らしの流れに合った配置を考えることで、収納はより便利な存在になります。
将来の変化も見据えて余裕をもつ
今の暮らしだけではなく、数年後、十数年後の生活も考えることが大切です。子どもが成長すれば、服や荷物は確実に増えますし、趣味が増えることもあります。反対に、子どもが独立すれば収納の使い方が変わる場合も多いです。
こうした将来の変化を見越して、少し余裕のある収納を計画しておくことで、わざわざ買い足す必要がなくなります。
暮らしに役立つ人気の収納スペース
最近の注文住宅では、収納の工夫が暮らしやすさに直結しています。ここでは、とくに人気の高い収納スペースを6つ紹介します。
シューズクローク
玄関まわりをすっきりさせたい方に人気なのがシューズクロークです。靴だけではなく、傘やアウトドア用品、ベビーカーなどもまとめて収納できます。来客用の玄関をきれいに保ちやすい点も大きな魅力です。
通り抜けできるタイプにすれば、動線がスムーズになり、帰宅後すぐに荷物を片付けられます。
パントリー
食品のストックや調理器具をまとめて収納できるパントリーは、キッチンまわりの整理に役立ちます。買いだめ派の方にはとくにおすすめです。棚の高さを調整できるようにしておけば、缶詰やペットボトルなど、大きさの異なる物も無理なく収納できます。
ファミリークローゼット
家族全員の衣類をまとめて収納できるファミリークローゼットは、洗濯動線が短くなるのがメリットです。洗う、干す、しまうという流れがスムーズになり、家事の負担が軽減されます。個室ごとに収納を設けるより、家族で共有する方が管理しやすいと感じる方も増えています。
小屋裏収納
普段あまり使わない物の収納場所として便利なのが小屋裏収納です。季節家電やイベント用品などをしまっておくのにぴったりです。限られたスペースを有効に活用できるため、収納量を増やしたい方には心強い存在です。
階段下収納
階段下は意外と活用できる場所です。掃除用品の置き場や日用品のストックにすることで、スペースを無駄にせず使えます。奥行きのある設計にしておくと、使い勝手がさらによくなります。
壁面収納
壁の一部を収納にすることで、部屋全体を広く使えるのが壁面収納のよい点です。本や書類、日用品など、置き場に困りがちな物をまとめて片付けられます。リビングに設けることで、生活感を抑えながら収納力を高められます。
後悔しない収納づくりのポイント
収納は完成してからのやり直しが難しい部分です。後悔しないために、以下の3つのポイントを意識しましょう。
実際の生活をイメージする
図面だけで考えるのではなく「朝起きてから」「帰宅してから」など、1日の流れを具体的に想像してみましょう。その中で、物をどこにしまうかを考えると、使いにくい場所に収納を作る失敗を防げます。
収納のサイズをしっかり確認する
高さや奥行きが合っていない収納は、かえって使いにくくなります。収納したい物のサイズを事前に確認しておくことで、無領域を減らせます。可動棚にすることで、あとから調整できるようにしておくと安心です。
収納を増やしすぎない
収納が多すぎると、かえって物が増える原因になります。「入るだけもってしまう」状態にならないよう、本当に必要な量を見極めることも大切です。適度な収納量を意識しましょう。
まとめ
収納が多い家を実現するためには、ただスペースを増やすだけではなく、暮らし方に合った配置や使い勝手まで考えた計画が重要です。持ち物の量を把握し、家事動線を意識しながら収納場所を決めることで、日々の生活は格段にラクになります。また、将来のライフスタイルの変化にも対応できるよう、余裕をもった設計を心がけることが後悔しない家づくりにつながります。収納の悩みはひとりで考え込まず、実績の多い工務店や住宅メーカーに相談しながら進めることが大切です。プロの視点を取り入れることで、自分たちの暮らしに合った、収納が多くて使いやすい住まいを実現できます。